番組制作と放送のルール

番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2012年10月15日(月)開催 / 第554回番組審議会より
「日中国交正常化40周年特別番組「強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~」10月1日放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「日中国交正常化40周年特別番組「強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~」10月1日放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1) 番組種別公表制度に基づく4月から9月までの放送実績について
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長野口祐子 
委員嵐山光三郎 音好宏 河野栄子 田渕久美子 寺島実郎 (石田委員、北村委員、竹田委員、欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 石原社長

 武田専務

 藤田取締役

 佐々木編成局長

 西野報道局長

 河本編成考査局長

 信国常務・制作局長

 藤原「強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~」制作プロヂューサー

 堤「強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~」総合演出

 斎藤番組審議会事務局長

 河野編成考査局視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇大変見ごたえのある番組だった。ドキュメンタリーとドラマの配分がよく、とても分かりやすい番組作りになっていた。ただ、中国に置いていかねばならない夫や子供との人間ドラマがもう少し描かれていたらよかったが。

◇すんなり見られた。ドラマとして誰も悪くない仕立てになっているが、そこらへんをもう少し深く知りたかった。なぜ国友氏があそこまでやったのか理由をもっと知りたかった。

◇この種の素材を大事に、記憶と記録にとどめ、日本とアジアの歴史的なかかわりを掘り起こして若者にも共有させる努力は評価したい。ただ、ドラマパートが絵空事に近いものとごちゃまぜになってくる。こういう問題に関わっている人たちをブレーンストーミング的に引き寄せてみたりもっと吸収を。

◇ドラマとドキュメンタリーの両方がある事で、より理解が促進されるという仕組みがいい。ただドラマが少し弱かった。国友氏が一生懸命になった理由、彼の生い立ちをもっと知りたかった。

◇大変な力作であり、特に資料映像をよく集めたと感心した。国友という人の浪花節師としてのことを考えると、違う俳優の方が感じが出たかも。

◇この時期にこれを正面から取り上げたのは非常によいことだった。生き残るためには中国人になって住むしかなかった、という重みがもう少し欲しかった。いくつかピースがあると全体の重みが増したが、全体的にいい番組だ。

◇この企画、特に中国残留婦人問題に絞ったテーマ意識にも敬意を表する。取材もしっかりしてるし、ドキュメンタリーとドラマもうまく調和されていた。戦争を風化させない「激動の昭和」の記録をますます充実させて欲しい。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)