2月28日午後3時から、井上社長による定例記者会見が放送センター20階にある役員大会議室で開かれました。 概要は以下のとおりです。
TBSでは2005年5月に企業価値を維持・向上させる目的で、買収提案を受けた場合の対応方針を発表したが、その後、会社法や証取法などの法的環境が大きく変わったこともあり、その対応方針を環境に合わせて整備し、またその方針の具体化として、会社の対応策を改定することを決めた。一方、従来の対応策の一環として日興プリンシパル・インベストメンツ社に対して発行していた新株予約権については、全量を消却することとし、本日同社に通知した。
楽天グループが信託してきたTBSの株式について、3月以降は信託できないので、05年11月に結んだ「覚書」、06年3月に結んだ「合意書」についても終了したい旨の申し入れがあり、TBSとしてもこれを確認した。ただし、業務提携の協議については引き続き誠意をもって対応していく方針だ。
企業価値評価特別委員会の構成は、当面委員は6名とし、委員長は本日の委員会で互選され、TBS社外取締役の北村正任委員が決まったと聞いている。
(詳細は、東証のリリースなどで発表)
「あるある大事典」問題の余波がテレビ業界全体の大問題に広がっている。TBSでも既に報じられている通り、「人間!これでいいのだ」と「サンデー・ジャポン」において問題が判明した。番組内でもそれぞれお詫びしたが、私からも改めてお詫び申し上げます。現場の担当者には脇を締めて取り組むように改めて指示を出し、チェック体制などを含め再度見直しをしている。
総務省が再発防止計画の提出を義務付ける法改正を考えているが、再発防止については、自主的、自立的に考えてゆくべきものなので、慎重に対応してほしい。
視聴率では1月ドラマが好調で良いスタートをきった。年度でもGP帯2位を確保できると思っている。「世界陸上大阪大会」で弾みをつけ、トップを狙える位置につけたい。放送局はTBSと視聴者の方々に思っていただけるよう頑張りたい。
今年は環境をテーマの一つとし、2月1日に地球エコ委員会を発足、環境問題について番組でも取上げていく。
06年度下期、通年ともにGP帯2位、全日帯3位で推移している。ベルト番組では好調な「朝ズバッ!」に加え、「2時っチャオ!」が徐々に数字を伸ばしている。1月ドラマは好調で後半に向けて期待している。
4月編成では土曜19時「ドッカーン!」20時「キャプテン・ドみの」をスタートさせる。
プロ野球G戦については昨年同様10本程度のナイター中継を予定している。 3月30日の開幕戦は試合開始から放送、延長もするが、その後については状況を見て判断することになるが、原則として延長はしない。G戦はBS-iでの完全中継やCSニュースバードでのトップ&リレー中継を実施するなど、TBSグループ全体で支えていくことになる。
1月はタイム、スポットともに前年実績を上回った。タイムは大型ネット単発セールスが積みあがり、1月単月の売上としては過去最高を記録した昨年を更に上回った。通期では大幅に前年実績を上回りそうだ。スポットも1月単月の売上は過去最高、12月に続き地区投下量が前年を上回ったが、下期トータルでは前年実績を超えられるかどうかといったところだ。
4月改編については、33期連続聴取率ナンバー1の地位に安住することなく新規リスナー獲得をしていきたい。プロ野球は原則として試合開始から終了までの完全中継でいく。解説陣には横浜ベイスターズ前監督、牛島和彦氏を迎え「中継スタイルの原点回帰」をキャッチフレーズに分かりやすく、聞きやすい実況も目指していく。ナイター中継のない月曜には「スポーツ」と「音楽」のジャンルで新しいエンタテインメント番組を編成する。
デジタルラジオの現状は『OTTAVA』の開局に向け、順調に準備作業をしている。3月5日からがデジタルラジオのみでプレ放送を開始する。AM954とは全く違う新しいブランドとして育てていきたい。
2002年7月に始まった環境プロジェクトは、第10期を終えた。1週間にわたりほぼすべての番組が何らかの形で環境問題を取上げたほか、フリーマーケットを開催し、その売上を全額ワンガリ・マータイ氏のグリーンベルト運動に寄付、アフリカでの植林活動に行有効に活用される。
以上