ニュースリリース
2009年
「2009年3月期第3四半期説明会」概要について
2009年2月6日
TBS総務局 広報IRセンター
2月6日(金)、 (株)東京放送の「2009年3月期 第3四半期説明会」が行われました。概要は以下のとおりです。
出席者:代表取締役専務 城所賢一郎、専務取締役 平本和生、TBSテレビ常務取締役 石川眞実
参加者:およそ100名
<第3四半期決算ハイライト>城所専務
連結では、新たにグループ化したスタイリンググループの貢献により増収増益となった。TBS単体では、映像・文化事業が好調で、不動産事業も躍進したが、放送事業が落ち込んだため増収減益となった。また株価の下落を受けて、第3四半期末の投資有価証券評価損としておよそ97億円を計上し、当期純利益の通期見通しを連結、単体とも50億円下方修正した。広告市況は厳しい状況が続いており、第4四半期以降も予断を許さない状況だ。
<認定放送持株会社 承認>
昨年12月16日の臨時株主総会で認定放送持株会社移行に向けた2つの議案が、7割以上の株主の賛同を得て可決・承認された。現在総務省に対して認定の申請中だが、認定を受けられれば、4月1日に当社は認定放送持株会社に移行するとともに、当社のテレビ放送免許は、TBSテレビが承継する。これにより、TBSテレビは、当社のテレビ放送事業と映像・文化事業に関する権利・義務と、それらに関連する資産と負債を受け継ぐことになる。
<赤坂サカス、スタイリングライフ・グループほか>
サカス関連の不動産の2008年度通期の売上高は145億円、営業利益は88億円を見込んでおり、1年目として、順調なスタートを切ったと考えている。イベント関連では、昨年3月のグランドオープン以来、「オープニングフェス」、「夏サカス」、「ホワイトサカス」など、季節ごとにそのイメージにあった様々なイベントを開催。ホワイトサカスまでの来場者数はおよそ850万人に上り、今やSacasは、東京の新名所として、すっかり定着している。またこれらのイベントを開催する際には、その度に協賛セールスを行ってきたが、特にスポットCMと連動したイベント企画の提案には、多くのスポンサーから高い評価をいただいた。
スタイリングライフ・グループとの提携については、業務提携委員会を中心に、多角的に事業提携のあり方について検討を続けているが、様々なプロジェクトが軌道に乗り始めてきた。例えば、ライトアップショッピングクラブとグランマルシェが共同で番組を制作し、ライトアップ社のカタログ事業とショッピング番組を連動させて、通販事業の新たな開拓を目指すこととなった。この番組は、来月以降、地上波とBS-iで放送予定だ。
地上波放送の見逃しサービスに関しては、この2月3日より来月28日までの予定で、初の広告付き無料モデルでのパソコン向け見逃しサービスを開始した。番組は現在放送中の「ザ・イロモネア!!」と「ラブシャッフル」の2本。今回のトライアルを通じて様々なノウハウやデータを集積し、4月以降、最適なビジネスモデルとは何かを含めてより良いサービス作りの再検討を進めていきたい。また今後は、コンテンツの有料配信事業も拡大させていきたいと考えており、その一環として運営中のTBSオンデマンドを4月にリニューアルする。1年後にはドラマ以外も含めて100作品程度の規模の配信を目指したいと考えている。
<第3四半期 財務・業績の概況>平本専務
●連結の損益成績
累計の売上高は2,805億97百万円で前年より18.1%の増収。TBS単体や、TCエンタテインメント、グランマルシェなどが増収だったことに加え、スタイリングライフ・グループの売上高383億円が加わった結果、大幅な増収となった。営業利益は194億99百万円で3.4%の増益。経常利益は216億62百万円で0.3%の増益。当期純利益は投資有価証券評価損を計上したこと等により72.1%の減益。また当社はいち早く制作費のコストコントロールに注力し、2005年度のピーク時に比べて、当期は50億円以上低い水準となる見通しだ。来期については、現段階では番組原価5%以上の削減を目処に作業を進めたいと考えている。
<4月新編成ほか>石川常務
TBSテレビは、4月1日より名実共に放送局として生まれ変わる。「タイムテーブルの構造改革」を掲げ、ゴールデンおよびプライムタイムで60.7%、ゴールデンタイムでみると71.4%の番組を入れ替えるというかつてない大規模な改編にふみきる。
今回の改編の特徴は、まず第一に、TBSが得意とする「報道」と「生の情報番組」の拡充だ。ゴールデンタイムでは、民放初となるニュース番組「総力報道!THE NEWS」を2時間枠で編成し、「情報の最先端が見える!実況中継型の番組」を目指して全国JNN28局と13の海外支局が総力をあげて、わかりやすく、丁寧に最新のニュースをお届けする。TBSの信頼度・ブランド力の向上につながるものと考えている。そして、昼のベルト番組は、午前11時から午後3時まで4時間の超大型情報番組にリニューアルする。主にF2層をターゲットに、女性の知的好奇心に応える良質な情報番組を目指す。さらに、午後11時半からは、ヤング層をターゲットにした30分の新しいバラエティ枠を、そして夕方5時台には、F2・F3層とその子供たちが一緒に楽しめる新しい情報番組を予定している。
最後に2009年公開の映画だが、現在絶賛公開中の「おくりびと」が、各国で多数の映画賞を受賞したほか、アカデミー賞「外国語映画賞」の最終5作品にノミネートされた。発表は今月22日だが、受賞すれば、邦画としては初の快挙となる。3月以降も、「チーム・バチスタの栄光」の続編となる「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「クローズZERO II(ツー)」、「ルーキーズ」など期待の話題作が続々と公開される。
以上